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 難聴克服のために坐る(目で聴ける迄)
 佐藤 榮           

暁鐘343号、野村様の「雲の上〜青空」を拝読して、坐禅再開、平成24年末で2年3カ月になる。
一つは、聴力の低下を抑え出来れば更に向上させるため。坐りはじめて1年目までは低下を続けた聴力がその後僅かながら良くなった気がする。
その二は、7年前から続く膵臓の腫瘤肥大を抑えること。坐りはじめて1年半後の検診で15mmで止まったようで、次の4月の検診結果が楽しみ。
暁鐘344号の佐野様の「禅彷徨」が更に策励となった。振り返ると最初は受験のための定力向上を求め、17歳で人間禅教団の数息観を体験。
32歳(昭43)の時は、人格錬磨を目指し、友人の紹介により、岡田利次郎師(担雪会)に参禅も警策の痛さに挫折。翌年転勤先近くの好国寺、玉木祥通禅師の接心に初参加も直後転勤、新しい仕事に追われ坐禅中断。
5年後、宮崎閑雲老師に会い(昭50.6.24)総参の話を聴いた後、耕雲老師様に相見。(7月13日)「4級の志で見性を求めております」とお願いし、無字を頂く。2週間後の三雲禅堂の摂心に初参加。単頭宮崎様、維那足立様、4日目に初めての独参、室内を体験。6度目の室内で「遠い寺の鐘の音」、続く室内で「もう少し功夫が要る、これからしっかり坐りなさい」と心得を指導され帰宅したが、業務に追われ功夫進まず。
そのころ三笠会館の谷社長の「無字を抱いて18年」を拝読。その後職場が次々に変わり、参禅できないまま、10年経過。
昭和60年、顕微鏡院の室内で「再度無字の拈提」のご指導頂く。直後に九州へ転勤。更に突発性難聴を患い、再発の度にステロイド系薬品を服用し回復したが、平成9年には効果なくなり、聴力は低下の一途。ただその間虚無僧寺(妙心寺派寺院)で吹禅修行。
難聴では当会の坐禅会へは参加できないと自己判断し、坐禅中断し暁鐘購読会員を自認して過ごしていた時に、野村様の寄稿文を読み、自宅での独坐を開始した次第です。
禅の知識は当会の出版図書と暁鐘ご提唱など、加えて、ネットブログから。にほんブログ村の「禅・坐禅ブログランキング」上位の「再生への旅」市堀和尚。zataro(井上貫道師門下)「坐る・乗る・歩く」、UFO(西嶋和夫師門下)
「坐禅と暮らし」(正法眼蔵解説)。当会にもこんなブログを書く方が居られれば、自分には出来ないのが歯痒いと思いながら。
お經本は二祖様と明圓様が第5回総会(昭52.6.11市ヶ谷会館)で寄贈された黄表紙の「曹洞宗檀信徒日課禮誦法」。
以上これまで御指導頂いた諸先輩、道友の皆様に感謝を込めて。

 合 掌
平成24年11月吉日 
 

 

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その3: 安楽の法門 宇津江忠夫  
その2: 難聴克服のために坐る(目で聴ける迄) 佐藤 榮
その1: 坐禅は最高のぜいたく 野村邦男  



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